0歳の小さき子を迎えるために

 

 待望の我が子が産まれて、この上ない喜びを味わう一週間。産院を退院してからの生活。

不安と喜びが入り混じる生活が始まる。

先ずは、その不安を少しでも少なくしておくことが大切です。していても、誰でも不安なのですが。

 考えておくことは、我が子にしてあげたいことを一つ決めること。

私は、「読み聞かせをすること」でした。何故か。それは、「読み聞かせ」による効果を考えると、次の三つになる。

  • 読み聞かせの時間は、その子のための時間。愛情に包まれる時間になる。
  • 言葉が広がる。さまざまな言葉を、シャワーのように浴びせる。正しい表現が自然と身につく。
  • 同じ時間の共有。物語を楽しむ時間。自分の心を解放させる時間。

これで、教育の指針は決まりました。

 次に考えることは、母親の体調を整えるための休息です。

 しっかり休みましょう。産院にいるときは、看護師さんが優しくして面倒を看てくれたり、子供を見に来てくれた方々に優しくされたりします。何かと面倒を看てくれたり、優しく声をかけてくれたりするので、心休まる時が多いです。

ここで考えなくていけないのは、段階を踏まないで父親となった男親の方です。母親は、子供をお腹の中に身ごもり、四十週間過ごし、陣痛を経て子供と対面しますが、父親は、心していても突然のように父親になります。

でも、子供と対面する瞬間には、「父親」になってください。この瞬間がとても大事です。これからの夫婦生活、家族生活をしていく中で、「この瞬間が全て決定する」と言うっても過言ではありません。母親の体調をより早く整える効果もありますから、特にお願いしたい点です。

小さき子がいる生活が始まる時には、初めの頃は全く生活のリズムは乱れています。出来れば、気心の知れた実家などで、十分甘える生活をしましょう。

最近は、自分の親と一緒に暮らしていない方も多いですが、何と言っても自分を育てた「子育てのプロ」ですから、いろいろわからないことを教えて貰うことも大切です。

「女の子は、大切に育てなくてはいけない

」とよく言われます。何故か。それは、子育ての方法は、自分がしてきてもらったことを手本にしているから。

夫の両親の子育てに、あまり賛同できないのは、自分とは違う方法で子育てがされているから。また、夫の全てが気に入っているかどうかは、一概に言えないから。ということがあります。

また、自分が理想としている子育てをしたいなら、本を読みましょう。因みに私は、「ニキーチン夫妻の子育て」を始め、子育てに関する本を読み参考にしました。

その中で得たものは、どんなに素晴らしい子育てをした人も、みんな親として悩み、そこの中で得たものを大切にし、毎日積み重ねながら努力して育てていったということ。しかも、親として人として努力しなければ、より良い子育ては出来ないことを学びました。

「子育ては、親としての姿勢を正し、その姿を見せること」です。三歳までは、小さき子は、何も言いません。特にまだ言葉を発しない子については、周りの環境としての大人からすると、何もわからないだろうと勘違いしがちです。

小さき子は、全てを見ています。感じています。聞いています。時に、本能の部分で何もかもを見ていることを忘れてはいけないと思います。

0歳の時の大きな関心事は、何と言っても「母乳」出る出ないがいちばんの関心事かも知れません。でも神経質になればなるほど、出なくなる時もあるので、泣いたらおっぱいを咥えさせることをするだけでも出る刺激になります。母乳には、免疫力がたくさん含まれているので、「母乳が出てるの?」と気にしなくてもおっぱいは、あげてみましょう。

小さき子にとって美味しい母乳は、母親が高カロリーの物を食べていないということが挙げられます。肪分の多い物よりは、和食系の

物。乳腺炎のならないためにも、出産後の食事については気を使います。

 飲ませた後、乳房に残ったお乳は必ず絞って捨てるなり、足りなくなった時の使うのだったら冷凍しましょう。冷凍は、一日ぐらいです。小さき子には、常に新しい母乳を飲ませることが大切です。

 アレルギーが出ることへの対策についてですが、私たちの頃は、アトピー皮膚炎にならないために「牛乳は飲まない」「卵は食べない」とかありましたが、今は、返って飲んだり食べたりすることで、アトピー皮膚炎は、解消すると言われています。また、もし発症しても、確実に徹底して治すことが大切です。医者に処方された薬を、しっかりと処方箋に則って使うことをしましょう。

 母乳を絞るのは、それぞれの会社から出ていますが、私が気に入っていたのは「カネソンのピストン仕様の手動搾乳機」です。冷凍の保存パックも購入できるので、重宝していました。また、手動なので、自分の絞りたい程度が良くわかり、絞りやすかったです。また、ピストンになっているので、中が真空になり乳首の飲み口も通りが良くなったようです。

 おしめについては、今は紙おむつが主流なので、私の時代の布おむつとは違ってきましたが、基本は、こまめに替えることです。最近の紙おむつは性能が良くなり、何回かのおしっこも漏れずに吸収してくれます。しかし、通気性を考えて替えることが、脳の発達を助けます。