三歳までに蒔いておくタネ

1 数の概念

  • 2飛び

2、4、6、8(に、し、ろっ、・・・

の数え方。掛け算で言えば、「2の段」で

ある。二年生で覚える掛け算。タネは、既に巻くことが出来る。全て、この有効性は実証される。掛け算の覚え方も教科書では、2の段が最初にくるからである。

  • 5飛び

 次に出てくる掛け算は、「5の段」。これも、5飛びでタネになる。五、十、十五、二十・・・。この数え方は、「足し算・引き算」にも大事な役目を果たす。

 和・減法は、十進法である。

最小のまとまりは5。6、7、8、9、10は、「5と1」「5と2」「5と3」・・・。と考えていく。6を数えるのに、初めから「1、2、3・・・。などと数えていたら、計算が素早く出来ない。

素早く、5を認識して、数を足していくことに慣れていくことが必要になる。

  • 十のまとまりになれる

十のまとまりを作ること、十のまとまり

を数えることを、感覚的にぱっと認識できることが重要である。

十のまとまりを作るということは、「1と9」「2と8」「3と7」・・・。ということである。これらは、覚えれば良いことである。

ちなみに、手の指は、5本である。5+

 5で十。十進法になったのは、指の数によるのでは、と思える。

  • お風呂で、数を数える

小さき子とお風呂に入るときは、よく「

後、十数えてから出るんだよ」と言って、一緒にお風呂に入ったお父さんと数えたり、おじいちゃんと数えたりしたものである。

それが大事。数をもっと多くしてもいい。

 元外相だった「田中眞紀子」氏が小さい頃家にいた書生さんに「数を百数えないと、お風呂を出てはいけない」と言われて、数を数えていた。という話があるくらいである。

数の概念を何回も何回も、知らず知らず身に付けさせることが、小さき頃だったら苦と思わずに出来るのが、強みなのだ。

 

2 月

  三十一日ない月は、「西向く侍(2、4、6、9、十一)」

侍と言うのは、士だから。

 

3 指の名前

  「親指、人差し指、中指、薬指、小指」呼び名を教えておくことは、知識として必要である。「お父さん指、お母さん指」などよりも、誰でも通用する呼び名を、知らないうちに身に付けさせる。

4 干支

「子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申

 酉、戌、亥」

  もちろん、干支の本で教えても良い。しかし、このような話は、家の長老からとか、おじいさんおばあさんから、耳から慣れ親しんで来る言葉である。そんな関わり合いを目指して欲しい。

 

5 箸の持ち方

  三歳までには、鉛筆を持ってものを書くことをしたがる時がある。その時を絶対見逃さないで、「正しい鉛筆の持ち方」を身に付けさせる。

鉛筆の持ち方は、箸の持ち方と密接な関係がある。箸を持つ時は、鉛筆二本持っていると考えた方が良い。

  箸の二本から一本にした持ち方が、鉛筆の正しい持ち方となる。

                   

 他にも色々なタネがある、と思われる。

6 多くの正しい言葉

  私は、方言でも立派な言葉と思っている。誰にでも通じる言葉を小さき子に身に付けさせたいなら、やはり、日本放送協会のアナウンサーが話す言葉だろうか。

  様々な色々な言葉があることを、小さき子に対してでも、大人に話すように話しかけたい。もちろん、喃語を話す時期を通り越してから、であるが。

 

 小さき子は、大人を小さくした人間では、

ない。それは、見間違えてはいけない。しか

し、「何も知らない、分からない」と考え、

小さき子を侮っては、決していけないことを

覚えておこう。